そう名付けられた建物は、某有名建築家によって設計されたすばらしい建築だ。加えて立地もすばらしい。南東方向眼下に相模湾を見下ろす熱海市伊豆山。そのエリアでも当該物件の位置する標高320mは、夏は涼しく冬は暖かい。また爽やかな風が通り抜けるが、相模湾を横切る低気圧や台風からの風は直撃しない、逆に箱根方面から迫る雪を降らせる雲もギリギリ届かないと自然環境を完全に把握したうえでの最高の立地なのだ。
最高の別荘?もちろん、そうもなり得ますが、実際には現オーナーは横浜まで通勤されています。そう。新幹線という隠し玉があるので。熱海駅までは車で約7分。朝は10分に1本程度の割合で、こだまがやってくる。乗ってしまえば、30分で横浜、40分で品川、50分で東京。帰りは時刻表が気になるので、余計な残業や飲みに付き合わずにすむ口実にもなり、体にも財布にも優しい熱海ライフ(通勤代も会社持ちなら尚更よいのですが)。休日はもちろん、近くの温泉につかるもよし、山菜を求めて散策するもよし、ゴルフに行くにも、海に行くにも最高な熱海ライフ。
さて、物件の説明を少々。山の斜面を活かして建築されているので、前を向けばどの部屋(お風呂からも!)からもデッキと芝生の庭の先に海と桜の木が見え、裏に目を向ければあふれんばかりの木々の緑が飛び込んでくる。そんな景色を切り取るのは、高さ3.5メートル、幅10メートルの大開口に配されたフルオープン可な木製サッシ計20枚!室内に柱は一切なし。ハッキリ言ってこの空間には圧倒されっぱなし。加えて、オンドル式空調、薪ストーブ、ジャクソンのお風呂に、使い勝手の良いキッチン、かなりウォークが必要なほど大容量のウォークインクローゼットと・・もうキリがないです・・
ただ、駅からは遠く、近くにコンビニもポストない。時にはサルが屋根の上を走り回ったり、イノシシがミミズを探して芝生を掘り返したりと実際には住んでみないと分からない大変さもあるとか。手間暇かけて自らの手で庭の芝を張り替えたり、雑草を抜いたり、大きな窓を掃除したり、それがこの場所で、この家で生活することの喜びのひとつだと、断言するオーナー。我々が内見のためにお邪魔したとき、20枚の木製サッシはピカピカだった。天気の悪い日がずっと続いていたのだが・・
某有名建築家URL:http://www.tezuka-arch.com/
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