ここは、旧鎌倉の奥。永福寺をさらに越えた場所です。
道は次第に細くなり、鳥の鳴き声はより一層身近になります。
土地のすぐ東側には小さな川が流れ、南に道路。高台のため陽当りがよい土地です。土地のまん中に立つと遠方に鎌倉の山々の稜線が見えています。風の抜けといい、陽当りといい、雰囲気は抜群です。
そして、この土地のもう一つの魅力は「永福寺」(ようふくじ)があること。
鎌倉時代初期に源頼朝が滅ぼした奥州藤原氏や、戦死者の鎮魂のために建立されました。姿は平等院鳳凰堂に似ていて、その約2倍以上の規模の大きな伽藍だったとのこと、この鎌倉の奥地に大伽藍があったこと想像すると痺れます。周囲を囲む小高い山の稜線は、永福寺が壮麗さを誇っていた800年前とほとんど変わりません。昭和56年から約30年にわたって発掘調査が行われ、その調査結果を元に建物の基礎や池を復元。2017年の7月に史跡公園として公開されています。まだ行ったことがない方は、ぜひおすすめのスポットです。芝生の広場もあって、サンドイッチ持参してのピクニックは気持ちいいです。
バス停からは徒歩15分と距離がありますが、鎌倉宮を通りぬけ、永福寺を横目に見ながらの、日々は癒されること間違いなしです。
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