12/8 特別公開決定!旧東伏見宮別邸
「解体されてしまうかもしれない」
その言葉を聞いたとき、胸がキューンと痛くなった。
日本に唯一残る、皇族の別荘「旧東伏見宮葉山別邸」。
あたりまえの風景として、葉山にあった。
そして、葉山で不動産と建築という仕事をし、
生きる住民として、それがとても誇らしくあった。
1914(大正3)年に竣工。建物は、木造2階建てで銅板葺。
緑青と言われる銅が酸化した深みのある色の屋根と、白色の端正なドイツ下見板張りの外壁が特徴的(地元の愛称は「葉山のカサブランカ(白い家)」)。風格ある外観に大きな窓と海&富士山を望むサンルームなど、優雅な意匠がなんとも素晴らしく、はじめて見た時には、こんな素敵な建造物がまだ残っていたんだ!と純粋に嬉しくなってしまう。そんな存在。
戦後は、イエズス孝女会による管理運営に引き継がれ、修道院として使われていました。隣には同会が運営する幼稚園の園庭があるので、園児や卒園児、保護者には馴染みの存在ですが、常に公開されているものではなく、「知る人ぞ知る」建物というのがまた、別邸の奥ゆかしさだったりします。
別邸は、2017年に国登録有形文化財に指定され、今年で竣工110年。これまで、イエズス孝女会のシスター達がなんとか守り継いできましたが、古い建築物がぶつかる大きな壁、維持管理の課題に直面しています。資金面でも負担が大きく、かつては解体の選択肢も浮上していました。
そこで地元の別荘文化を後世に伝えるべく活動しているNPO法人葉山環境デザイン集団や建築の専門家、地元プレイヤーなどと手を取り合って、保存に関する寄付金の運用や資金調達、実際の保全を手掛ける団体(一般社団法人La Casa Blanca Hayama)が立ち上がりました。エンジョイワークスも、その一員として活動しています。
今まで、たくさんの恩恵を受けてきた葉山に恩返しがしたい。
僕たちエンジョイワークスが、いちばん得意とする
共感=お金を集めて、地域にフィットするかたちで
確実に活用・運営する。ひとりではなく、みんなで。
イメージでいうと、ドラゴンボールの悟空が元気玉をつくるがごとく、みんなのチカラを集めたい。ちょっとずつでも、みんなのチカラが集まれば、それはとんでもないパワーになるから。
そんな想いで継承ファンドを立ち上げました。
▶旧東伏見宮葉山別邸継承ファンド
皇族が過ごした旧別邸をみんなの「ハレの場」に!
https://enjoystyles.jp/index.php?c=project&id=35
継承ファンドのローンチに伴い
12/8に旧東伏見宮葉山別邸の特別公開(見学会)を開催します。エンジョイワークスの年に1回の一大イベント「OPENHOUSE WEEKEND」の特別コンテンツとして、ぜひ葉山の素敵なお家といっしょに、別邸のことも知って頂けたら嬉しいです。
▶旧東伏見宮葉山別邸の特別公開(見学会)の参加申込はこちら
https://ewform.enjoyworks.jp/index.php?id=1590
別邸で、待ってます!
エンジョイワークス一同
