「結婚しよう。」
いざ口にしたら、特別震えるようなものではなかった。
プロポーズの決め手が、住宅ローンの審査、だったからかもしれない。
このパターン、話には聞いたことあったけど、まさか自分がこのパターンになるとは想像もしていなかった。そう、滅多にでないメゾネットのマンションに、一目ぼれしたのがことの発端。このマンション、ヴィンテージ風な室内に変身させれば、すごい魅力的な物件になると確信したのだ。それからというもの、海からは少し離れたこの鵠沼松が岡の静かなエリアで暮らしたい思いが日に日に強くなり、どうしてもこのマンションが欲しくなってしまったのだ。ただ、、僕は転勤族なこともあり、住宅ローンを組むことが、なかなか難しいことがわかった。。はたして審査は通るのか、通らないのか。
この瀬戸際の状況で銀行の担当の方から聞かされた条件は、結婚、だった。このとき僕は決意を固めた。いつかは結婚したい。最初からそう思える相手だった。だから答えは簡単だった。僕は鵠沼海岸でプロポーズをした。返事は、うん。だった。その、うん。は世界一可愛いうんだった。一生忘れないと思う。
今では、サンデッキで富士山を見ながら妻と二人でコーヒーを飲む時間が、最高に幸せだ。
住宅ローンよ。ありがとう。
※住宅ローンの審査につきましては、各々状況によって異なります。結婚をすればいいということではございません。ぜひお気軽にご相談ください。
(正o)
