北鎌倉の高台、控え目ながらその存在感を放つこちらの物件。
品のある佇まいは「淑女」という言葉がしっくりきます。
まずは、第一印象。
腰から下をグルッと回る白い清楚なタイル。
その上から、サルスベリの艶っぽい枝が大きく手を伸ばす。
サルスベリは「百日紅」と書く。
モスグリーンの背景に映える。その花はピンクか白か。
リビングは、落ち着いた色合いのダークトーン。
照明をつけずとも、窓から差し込む光が天井を回る。
洋でも、和でも、合わせられる寛容さ、広く清々しい空間。
水回りは、裏手に一列で機能的。
キッチン、ユーティリティ、洗面所、お風呂、トイレの順で、
秩序正しくならぶ。リビングが静だととしたら、水回りは動の空間。
人生も一巡して、好き嫌いもはっきりしている。
この先、残された時間で余計な選択はしたくない。
自分の直観を信じて、ひとつひとつ選んで悔いなく生きたい。
その考え方までもが、見えてくる佇まい。
北鎌倉よりの山ノ内に接するエリアで、大きな区画割りの土地や、山を望むロケーションなど、落ち着いたエリア。鎌倉五山が散策コースとなり、鎌倉中央公園や台峯には昔ながらの里山が残る。そうした自然を次世代に継承する地域コミュニティも育っていて、移住者にも寛容な人柄。観光地の顔としてだけではない、奥行きの深いエリアです。「淑女」という言葉には、時間を経ても変化しない憧れや真理のようなものを感じます。
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